架空の日記

怒らないでね

6月25日のこと

 本当は明日バイトだから、向こうに泊まろうと考えていたんだけれど、結局家に帰ってきてしまった。というのも、いっ君と喧嘩(喧嘩っていうか私が拗ねてるだけなんだけど)したのと、予期せぬ感じで髪を切ってしまったので、実家に置きっぱなしになっていたヘアアイロンを取りに行ったから。

 今日の午後、渋谷で思いの外早く用事が終わってしまったので、道玄坂らへんをふらふらしていたら、緑色のインナーカラーの金髪(銀髪?)の丸メガネサブカルお姉さんにカットモデルにならないかと声をかけられた。渋谷は昨日のワールドカップセネガル戦の余韻とかは特になかった。待ち合わせまで5時間くらいあって、暇潰しにBunkamuraジュンク堂でも行こうかな~と移動していたところだったので、タイミングが妙に丁度よかった。

 まあモデルというかその実500円払って練習台になるヤツなんだけど、だいぶ伸びていたし、夏だから染めたいしで着いていったら、道玄坂から裏渋谷の方に歩いていったところ(アップリンクの手前らへん)にある、普段だったら怖くて脚踏み入れられね~って感じの美容室に案内された。ウッドデッキみたいな床で、カット台は二脚しかなかった。鏡の縁は真鍮のアラベスク紋様で、サクラソウドライフラワーが壁の至るところにかけてあった。おしゃれすぎて怖い~と怯えながら椅子に座る。ドライカットとかイルミナカラーとか、なんか流れるように説明されたけど今一つ分からなくって、とりあえず雑誌からボブくらいの茶髪を指して指定した。

 あんまり会話は弾まなかったけど、500円のわりにはいい感じだった。あと髪染めてる最中、ラップで頭巻かれてる状態で紅茶とクッキーが出てきた。でもあのカッコで食べるの難しくない?

 まあなんか3時間くらいで終わって、これからデートと言ったら巻いてセットしてくれて、顔が写らないように2、3枚写真を撮られて終わった。その後また渋谷の方に戻って、ジュンク堂でジャンジュネを立ち読みしてたら約束の時間になってて、慌ててハチ公口のところまで行った。

 なんか言われるかな~と内心うきうきしてたんだけど、顔を合わせてもなんにも言われなくて、ちょっとムッとした。予約してたおしゃれカレーカフェ(カレーが食べれるカフェで、トルコランプがやたらつられてる店)でカレーを食べながら、「髪切ったんだけど、どう?」ってわざわざ自分から聞いたんだけど、「うーん、前の方が好き」ってだけ言われて話題が終わった。

 それでなんか腹が立って、イライラしてたのに、向こうは本当に全スルーしてくるわけ。え~~ご機嫌とってよ~~って気分だけど、そう言うのも幼稚な気がしてなんとなく黙ってた。「家来るでしょ?」って聞かれたときに、意地張ってたのの引っ込みがつかなくて、「行かない、ヘアアイロン家に取りに行く」って言って東急に乗って横浜まで来てしまった。車中だいぶ落ち込んだ。ラインで謝ると、「気にしてないよ」って返事。本当に気にしてなさそうなところがムカつく。

 横浜からJRで帰宅して、扉開けると、母親が「髪切ったんだ、いいじゃん」って誉めてくれた。いや言われたら嬉しいんだけど、お母さんじゃないんだよな~と失礼ながら複雑な気分。風呂に入って今これを書いている。髪を切った記録(?)と、なんか気持ちの整理的なかんじで。明日書くかは未定。